ホクセイプロダクツは、長年に渡り医薬品パッケージをメーカー様に供給させていただいております。
最近では、品質を維持しながらも環境に配慮された製品も登場しており、SDGsの観点からも非常に注目を集めております。
今回から、環境に配慮した医薬品パッケージについて、3回に渡ってご紹介させていただきます。
SDGs12「つくる責任 つかう責任」
持続可能な開発目標(SDGs)とは、 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
今回ご紹介する、医薬品パッケージを環境に配慮されたものにしていくという取り組みは、SDGs12「つくる責任 つかう責任」というところに該当します。
SDGs12を構成するターゲットの中にも「製品ライフサイクルを通じて化学物質やすべての廃棄物の環境に配慮した管理を達成し、大気、水、土壌への排出を大幅に削減することにより、ヒトの健康や環境への悪影響を最小限に留める。」と掲げられております。
お菓子などのパッケージ業界でも、プラスチックの袋から紙の袋へ変えていくなどの動きがあり、手にして気が付いた人も多いかと思います。
近年では、医薬品のパッケージ業界でも「環境に配慮したものにシフトしていこう」という動きが見られ、当社でも推進しております。
事例「バイオマスフィルム」
今回は、サトウキビでできたバイオ59%のポリエチレンパウチをご紹介します。
石油でできたフィルムとの代替が可能で、CO2削減に貢献いたします。
フィルムだけではなく、インキに用いられる樹脂の一部に植物などの再生可能な有機資源を使用した「バイオマスインキ」や、粘着剤に植物由来の原料を配合した「バイオマスラベル」などもあります。
バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの違い
バイオマスフィルムのお話に登場しやすいこの二つは、どちらも環境に優しいプラスチックに変わりはありませんが、ハッキリとした違いがあり、区別する必要があります。
バイオマスプラスチックは「生物由来の資源を原料にした」プラスチック
生分解性プラスチックは「使用後に分解されて自然に還る」プラスチックのことです。
「バイオマス」とは「原料」のことを指し、「生分解性」とは「機能」のことを意味しています。
そのため「バイオマスプラスチック」かつ「生分解性プラスチック」で、生物由来で分解することもあれば、「バイオマスプラスチック」だけど「生分解性プラスチック」ではない、またはその逆もありえます。
バイオマスプラスチックとは?
バイオマスプラスチックとは、「再生可能な生物由来の資源を原料にした」プラスチックで、見た目は通常のプラスチックと変わりません。
生物由来の原料といっても、実際にはトウモロコシや、サトウキビ、トウゴマなど、大部分の製品が植物の「非可食部分」から作られています。
生分解性プラスチックとは?
生分解性プラスチックとは、「使用中は通常のプラスチックと同じ機能を持ち、使用後には『一定の条件』の下で分解されて、最終的に水と二酸化炭素に分解される、自然に還るプラスチック」です。
これらの環境に配慮された材料を選択しているお客様からは、「コスト高ではあるが、企業として環境を意識した取り組みをしていきたい。」という声をいただいております。
企業として、「つくる責任」を追及してるとも言えます。
まとめ
今回は、医薬品パッケージのサスティナブルな取り組みの例として、バイオマスの事例についてご紹介させていただきました。
環境に配慮された素晴らしい取り組みの製品が多数ございますので、次のブログでもご紹介していきたいと思います。