新型コロナウィルスの影響で、テレワークが一気に拡大いたしましたが、多拠点を構えるホクセイプロダクツは、以前からテレワーク環境を整えておりました。

離れた拠点とどのような形で連携をしていたのか、今回は社内インタビューも交えてお伝えさせていただきます。

今回お伝えする多拠点の連携に関しましては、ホクセイが取り組むSDGsで言うところの17番目の目標「パートナーシップで目標を達成しよう!」に該当する部分です。

まずはこのSDGs17番目についてのご説明いたします。

 

SDGs17番「パートナーシップで目標を達成しよう!」とは

持続可能な開発目標(SDGs)とは、 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

今回ご紹介するのは、その中でも17番目、1番最後に述べられてる目標になります。

タイトルの通り、「パートナーシップで目標を達成しよう!」ということで、「持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」という風に掲げられています。

一見すると、SDGsを達成するために国境を越えて一丸となって頑張りましょう!というような項目なのかな?とも思えるのですが、それだけではないんですね。

詳しくは、次のターゲットで見ていきましょう。

 

SDGs17番のターゲット

SDGs17番のターゲットは以下になります。

 

17.1 課税及び徴税能力の向上のため、開発途上国への国際的な支援なども通じて、国内資源の動員を強化する。

17.2 先進国は、開発途上国に対するODAをGNI比0.7%に、後発開発途上国に対するODAをGNI比0.15~0.20%にするという目標を達成するとの多くの国によるコミットメントを含むODAに係るコミットメントを完全に実施する。ODA供与国が、少なくともGNI比0.20%のODAを後発開発途上国に供与するという目標の設定を検討することを奨励する。

17.3 複数の財源から、開発途上国のための追加的資金源を動員する。

17.4 必要に応じた負債による資金調達、債務救済及び債務再編の促進を目的とした協調的な政策により、開発途上国の長期的な債務の持続可能性の実現を支援し、重債務貧困国(HIPC)の対外債務への対応により債務リスクを軽減する。

17.5 後発開発途上国のための投資促進枠組みを導入及び実施する。

17.6 科学技術イノベーション(STI)及びこれらへのアクセスに関する南北協力、南南協力及び地域的・国際的な三角協力を向上させる。また、国連レベルをはじめとする既存のメカニズム間の調整改善や、全世界的な技術促進メカニズムなどを通じて、相互に合意した条件において知識共有を進める。

17.7 開発途上国に対し、譲許的・特恵的条件などの相互に合意した有利な条件の下で、環境に配慮した技術の開発、移転、普及及び拡散を促進する。

17.8 2017年までに、後発開発途上国のための技術バンク及び科学技術イノベーション能力構築メカニズムを完全運用させ、情報通信技術(ICT)をはじめとする実現技術の利用を強化する。

17.9 全ての持続可能な開発目標を実施するための国家計画を支援するべく、南北協力、南南協力及び三角協力などを通じて、開発途上国における効果的かつ的をしぼった能力構築の実施に対する国際的な支援を強化する。

17.10 ドーハ・ラウンド(DDA)交渉の結果を含めたWTOの下での普遍的でルールに基づいた、差別的でない、公平な多角的貿易体制を促進する。

17.11 開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。

17.12 後発開発途上国からの輸入に対する特恵的な原産地規則が透明で簡略的かつ市場アクセスの円滑化に寄与するものとなるようにすることを含む世界貿易機関(WTO)の決定に矛盾しない形で、全ての後発開発途上国に対し、永続的な無税・無枠の市場アクセスを適時実施する。

17.13 政策協調や政策の首尾一貫性などを通じて、世界的なマクロ経済の安定を促進する。

17.14 持続可能な開発のための政策の一貫性を強化する。

17.15 貧困撲滅と持続可能な開発のための政策の確立・実施にあたっては、各国の政策空間及びリーダーシップを尊重する。

17.16 全ての国々、特に開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術及び資金源を動員、共有するマルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。

17.17 さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。

17.18 2020年までに、後発開発途上国及び小島嶼開発途上国を含む開発途上国に対する能力構築支援を強化し、所得、性別、年齢、人種、民族、居住資格、障害、地理的位置及びその他各国事情に関連する特性別の質が高く、タイムリーかつ信頼性のある非集計型データの入手可能性を向上させる。

17.19 2030年までに、持続可能な開発の進捗状況を測るGDP以外の尺度を開発する既存の取組を更に前進させ、開発途上国における統計に関する能力構築を支援する。

 

出典:外務省

 

こちらのターゲットを見ると、途上国のお話がメインなのかな?という風に感じる方もいらっしゃるかも知れません。

そもそもSDGsは、「すべての人々が平和に暮らせる環境づくり」を目標として掲げられたものであり、そのゴールは「地球上のあらゆる問題に対して誰一人として取り残さずに目標を達成させること」であります。

SDGsを達成するには開発途上国への支援が絶対不可欠となります。

しかし、先進国が開発途上国をサポートすればSDGsが達成できるかと言えば、そうではありません。

先進国自身が抱える問題もたくさんあります。

そういった様々な問題に対して、どれだけ努力しているかというのが、SDGsの達成に向けた先進国の評価の一つにも繋がります。

ホクセイプロダクツは、多拠点にオフィスを構えております。

海外だと、スウェーデンのストックホルム、アメリカのオレゴン州にあります。

両国とも、先進国ではありますが、社会的課題はたくさんあります。

オレゴン州に関しては、当社の本社がある富山県の友好提携先です。

まずはご縁のある都市と連携を図ることで、国際的なパートナーシップの強化に努めております。

 

社内インタビュー

今回は、遠方の拠点で活躍する仲間ということで、沖縄とアメリカで活躍する2人にインタビューさせていただきました!

 

 

社内インタビュー①

沖縄 ホクセイトレーディングASIA株式会社

取締役 副社長 大森 優輝

 

Q. 他の拠点とのコミュニケーション頻度と手段を教えてください。

A. ほぼ毎日、富山とは連絡とっています。主な連絡手段は電話です。

必要に応じてTV電話を使用しています。

最近では、GOOGLE カレンツを活用して、写真の社内共有も進めています。

 

Q. 他の拠点と離れていて不便だなぁと感じることを教えてください。

A. 特にないですね。アメリカ、富山ともに関わっている人を信じているので最悪だめでも「仕方ないよね」と思えます。

逆に信じることができない人とは、身内でも良い仕事の関係性を作ることは難しいですね。

 

Q. 遠方の拠点と連携する際に気をつけてることがあれば教えてください。

A. 「温度感」と「思い」です。伝わらないと他人事になってしまいます。

 

Q. 遠方の拠点と連携することができるメリットを教えてください。

A. 一人でできることは限られているので、協力してできる事の幅を広げています。

  離れていても役割分担さえしっかりできれば、あまり距離は気にならなくなりました。

 

Q. 最後に、仕事において良好なパートナーシップを築くためにはどんな事が大切だと

思いますか?

A. 「尊敬」です。

 

 

仲間を信じ、「思い」を伝え「尊敬」を大切にすることで、物理的な距離はツール等を駆使して超えられると感じてくれているようですね。

社内のことながら、とても嬉しいです。

 

 

社内インタビュー②

アメリカ オレゴン州 ポートランド Hokusei North America

マネージャー 綿 友里恵

 

Q. 他の拠点とのコミュニケーション頻度と手段を教えてください。

A. ほぼ毎日コミュニケーションをとっています。電話やメールHangoutやSkype、Lineを使用していますが、アメリカのスタッフとも週に必ず数回は話をしています。

 

Q. 他の拠点と離れていて不便だなぁと感じることを教えてください。

A. あまり不便と感じることはないです。基本的にメールではなく直接話をすることや、動画なども活用しているため、表情も見えると安心します。

 

Q. 遠方の拠点と連携する際に気を付けてることがあれば教えてください。

A. それぞれ仕事の役割が違うので、それぞれの役割を明確にするように気を付けています。あとは情報共有です。こまめに連絡をいれるようにしています。

 

Q. 遠方の拠点と連携することができるメリットを教えてください。

A. 仕事の幅が広がることです。ほかの拠点と連携することで、今まではできなかった仕事ができるようになったと実感しています。

 

Q. 最後に、仕事において良好なパートナーシップを築くためにはどんな事が大切だと思いますか?

A. 相手への配慮と尊敬です。相手への配慮や気遣いがなければ仕事が成立しないと思います。

 

 

お二人とも遠方との連携によって、仕事の幅が広がることをメリットに挙げております。

同じメリットを挙げてくれているのは嬉しいですね。

そして、驚いたことに、お二人とも良好なパートナーシップを築くためには「尊敬」が欠かせないと話してくれました。

これは、遠方との連携だけではないかも知れません。

仕事をしていると、それぞれ役割が違うため、理解できない部分が出てくることもあります。

そんな時に、「尊敬」の気持ちがあるだけで、良好な関係を築いていけるということを、今回のインタビューで再認識いたしました。

 

 

【SDGs17番】パートナーシップで目標を達成しよう!概要と各拠点インタビュー【まとめ】

今回は、SDGs17の目標の中でも1番最後に掲げられている17番目の目標、「パートナーシップで目標を達成しよう!」の部分について解説、さらにホクセイでの取り組みとして、各拠点のインタビューも交えてご紹介させていただきました。

「すべての人々が平和に暮らせる環境づくり」には、遠方とのパートナーシップの強化は不可欠であります。

我々ホクセイは、国内外に拠点を築き、各地域のスタッフや関係者と協働した商品開発を行い、地域の価値を世界に繋ぐことで、製品交流の価値を文化交流の価値につなげることで、パートナーシップのさらなる向上を心がけています。

当社はSDGsの他の目標に関しても、積極的に取り組んでおります。

「地球上のあらゆる問題に対して誰一人として取り残さずに目標を達成させること」への更なるコミットを目指します。