先月、弊社社長冨田が以前『日本の社長TV』でお話ししていた座右の銘について、少し掘り下げてご紹介させていただきました。
この動画の中で、もう一つとても大切なことをお話しております。
それは「作業と仕事の違い」についてです。
今回はこのテーマについて、掘り下げていきたいと思います。
作業とは?仕事とは?
弊社社長冨田が動画の中で申し上げていたのは、「作業」は「誰かから与えられたもの」であり、「仕事」は「自ら創っていくもの」と考えているという事です。
これを掘り下げていくと、作業は受け身の姿勢で行動を起こすことであり、仕事は自発的や能動的に行動を起こすことを指すという風にも考えられます。
しかし、自ら動く働き方は、クリエイターなどの職種であったり、権限を持ち合わせていなければならないのではないか?という疑問が出てくる人もいるかと思います。
例えば、経理のお仕事なら、「毎日帳簿を入力する事がお仕事なので、自発的とは無縁です」とか「毎日入金確認や振込作業をするのがお仕事なので、能動的とは無縁です」という言葉も聞こえてきそうなものですよね。
ここでご紹介しておきたい言葉があります。
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみよ。
そうしたら誰も君を下足番にしておかぬ。
皆さん、この言葉をご存知でしょうか?
これは実業家、政治家であり、阪急阪神東宝グループ創業者の小林一三(こばやしいちぞう)氏のよく知られた言葉です。
たとえ最初に与えられた役割(仕事)が自分にとって満足なものではなくても、
一生懸命役割を果たして成し遂げていく(平凡なことを完璧にやり続ける)ことで信頼を得て、次の役割(仕事)を与えられる。
そうするうちに、あなたのことを誰もが放っておかないようになる。
だから、あなたはどんどんステップアップしていく。
結局、自分のやりたいこともさせてもらえるようになって、やりがいも感じてるようになり、次の新たな役割を与えられる。
このような意味です。
豊臣秀吉が織田信長の下足番からのし上がり、ついには天下を取った話は有名ですね。
今、与えられた役割(仕事)を一生懸命やり遂げること、これこそが受動的ではないお仕事の姿勢へとマインドチェンジする第一歩なのかも知れないですね。
「無理」とか「無駄」とか「できない」という言葉は、自分自身の可能性を閉ざしてしまうだけではなく、思考停止になっているとも捉えられます。
先ほどの例で言うと、日本一の経理を目指していくとなると、その先に何が待っているのかワクワクしてきますね。
全ては繋がっている
もう一つ、弊社社長冨田が日本の社長TVで申し上げていたお話の中で、注目したい部分があります。
それは、社内外の人と接する際に「どんなことをしたら喜んでもらえるか」という事を考えていくというお話です。
「自分はこれだけやってるのだから」という意識を持ち、見返りを求めてもうまくはいかないという事を述べています。
仕入先や宅急便の方、それぞれがいらっしゃらなかったら私達は動くことはできません。
しかし、いつも頭を下げてくれる人がいると、自分が偉いような錯覚に陥って天狗になってしまう人もいます。
それは絶対にしてはいけないことで、全ての人が繋がることで仕事は成り立つと考えられます。
これは日本の習慣にも例えられます。
それは「いただきます」と言う習慣です。
この「いただきます」の意味、一つは食材への感謝です。
お肉やお魚、お野菜や果物、お米に至るまで、その全ての命を頂いて私達の命は伸びています。
その命に対して感謝の気持ちを表すために、「いただきます」という言葉を言います。
そして二つ目は、食事を作ってくれた人、配膳してくれた人、野菜を育ててくれた人や収穫してくれた人、お魚を獲って下さった方々など、自分が食事を摂るまでに至った過程で携わってくれた方々への感謝のために「いただきます」と言います。
話を戻すと、お仕事に関しても同じことが言えます。
仕事で関わる全ての人が何かしらの役割を担っていて、そのおかげで自分が質のいい仕事ができたり、やりたいお仕事ができたり、組織単位で言うなら目標達成できたり、存続していたりします。
そこに対して「感謝」する気持ち、言葉に表す「ありがとう」が無くなってしまうと、命の時と同様、長続きしなくなってしまうのではないかと思うのです。
つまり、良好な関係=パートナーシップが続かなくなるということです。
ともに感謝し合うことで良好な関係が続き、それが一つの良き仕事の形を創っていくのだと思います。
動画の中でも述べられていた「アフターサービス」に対して重きを置いていることは、弊社が目指すパートナーシップに直結します。
ただ商品を買っていただいて満足なのではなく、その先にある関係性も大切にしていきたいと考えております。
関係性を深くするからこそお話しいただけるサービスに対する本音や、何気ない想いがあると感じております。
そこをいかにヒヤリングできるかが、本当の意味でのパートナーシップなのではないでしょうか。
最後に
先月・今月と日本の社長TVの中で、弊社社長冨田が申し上げた部分を深掘りしてみました。
人間はそれぞれ違う価値観を持っているからこそ、組織として見た時にぶつかったり不快に感じる事も出てきたりします。
しかし、違う価値観があるからこそ、ロボットのようではなく、そのオリジナリティを活かしたチームワークが組めると考えております。
働き方に対して、自分自身を出していく事を躊躇ってる人がいたら、是非この動画を見て欲しいと思います。