先日、クラフトビールオンラインセミナーの第二弾が開催されました。
ご参加いただいた皆様、そして、今回のセミナーにご協力いただいた皆様には、心より感謝を申し上げます。
第一弾に続き、大好評でセミナーを終えることができましたので、この記事ではその内容を少しだけご紹介させていただきたいと思います。
ポートランドのビールトレンド
第一弾の参加者アンケートの中で、「ポートランドのビールシーンをもっと見たい」という声をたくさんいただきましたので、セミナーの内容に盛り込ませていただきました。
現在のトレンドは、簡単にまとめると下記のような形になります。
・Off Premise(構外)販売への挑戦
・缶のビールは当たり前!
・D2C(直営)チャネルの拡大①➔小売りチャネルへの非依存
・D2C(直営)チャネルの拡大②➔都会での認識高め、消費者アクセスの拡大
・パティオ・テラス・室外は当たり前!
・引き続き人手不足は継続中
・ウェストコーストIPAはいつものように「王様」です
・ヘイジーIPAは「女王様」
・クラフトラガー(※)は完全に「王子様」となり、「ラガー・セントリック」醸造所の誕生
(※)ドイツ(ボヒーミアン)、チェコ、メキシカン、ジャパニーズ、イタリアン、クラシックアメリカン、ニューアメリカンスタイルを含む
・スタウト&ポーターに代わり、ダークチェコ、ダークメキシカンラガーの誕生、CDA(Cascadian Dark Ale)の再誕生
フルーツビールのトレンド
ポートランドの中でもフルーツビールのトレンドは下記のような形になります。
・ポピュラーニュースタイル
ヘイジ―IPA、ミルクセーキIPA、ペストリースタウト、フルーティダークビール
・人気がある理由
「目で飲む」という魅力的なアピアランスで、なじみのある楽しい味わい。
誰もが楽しめるビールであり、ビール愛好者のネクストジェネレーションをつくる。
・最近の傾向
全世界のフルーツの使用、缶ビール、スーパー・CVS(コンビニ)の取り扱い。
・Oregon Fruit Productsのピューレの使用の仕方
ピューレは発酵タンクまたはコンディショニングタンクに直接投入される。
サワービールのトレンド
次にサワービールのトレンドについても触れていきます。
・ポピュラーニュースタイル
アメリカンワイルドエール、フルーツゴーゼ、フルーツベルリーナーヴァイセ、フルーツケトルサワーエール
・人気がある理由
ユニーク&パワフルな味。ワインとカクテルの愛好者にとって魅力的でありビールへの「ゲートウェイ」。
・最近の傾向
ほとんどのクラフトブルワリーからのフルーツサワービール。
継続的な提供、遊びっぽくはないが楽しいマーケティング。
・Oregon Fruit Productsのピューレの使用の仕方
ピューレは発酵タンクまたはコンディショニングタンクに直接投入される。
尚、OFPピューレは無菌であるため、酸味を作るには使用できない。
まとめ
セミナーの中では、実際にピューレを使用している動画を見て、面白い使用方法についてもご紹介させていただきました。
また、今回はゲストでクラフトビール界ではかなり有名なGREAT NOTION BREWINGの創業者Andy Millerさんのお話を聞く事もできました。
Andy Millerさんへの質問含め、参加者にとって有益となるような質問をたくさん頂き、その場でご回答いただきました。
<ご質問いただいた一部>
・ブラックベリー・ラズベリーが昨年くらいから価格高騰中。今後はどうなるのか?
・オレゴンフルーツの搾汁方法(皮ごとなのかなど)
・アメリカにおけるピューレの定義
・オーガニックビールを作りたいのだけど有機栽培のフルーツピューレはあるか
・ピューレが重くて沈んでしまうのだけど、下から混ぜるなどの処理はしてるのか
・ドロドロのスムージー感を出すには、どのくらいの量のピューレがおすすめか
次回の記事では、セミナーの中でもご紹介させていただいた「新しいピューレ」についてご紹介していきたいと思います。