ホクセイは長年にわたり富山の製薬業界と連携し、医薬品のための包装材料や包装システムの提供に貢献して参りました。

これは、SDGsでいうところの3番目「すべての人に健康と福祉を」に該当する部分になります。

今回は、SDGs3番についての解説と、そこに関わるホクセイの取り組みについて、詳しくご紹介させていただきます。

 

SDGs3番「すべての人に健康と福祉を」とは?

当ブログではSDGsについて何度かお伝えさせていただきました。

そもそもSDGsとは?と部分について、下記の記事で解説しております。

>>【SDGs目標5】ジェンダー平等を実現しよう! ホクセイの取り組み

今回はSDGsの17の目標の中の3番「すべての人に健康と福祉を」という部分について解説させていただきます。

この目標は、地球に暮らすすべての人が元気に暮らすために掲げられた目標ですが、現状では平等に医療を受けられるわけではありません。

日本では当たり前のように病気がケガをすれば病院に行き治療してもらえますが、他の国々を見渡せば経済的な理由で治療できない人々も少なくありません。

だからこそ、平等な福祉を促進させるために、持続可能な目標としてこの3番が掲げられました。

 

【SDGs3番】のターゲット

3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
3.2 すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。
3.8 すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
3.9 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。
3.a すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
3.b 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。
3.c 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。
3.d すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。

出典:農林水産省

農林水産省のページでは、“この目標は、母子保健を増進し、主要な感染症の流行に終止符を打ち、非感染性疾患と環境要因による疾患を減らすことを含めて、あらゆる年齢のすべての人々の健康と福祉を確保することを目指しています。”という形で紹介されております。

この背景には、はしかや結核など予防が可能な病気で命を落とす子どもが、毎日1万6000人もいたり、妊娠や出産による合併症で亡くなる女性の数も1日に数百万人と言われている事が挙げられます。

福祉とは、最低限の生活を送るために社会が支援する仕組みのことです。

その内容は、医療だけではなく、教育・文化・労働など幅広い分野に関わります。

医療に関しても、単にお医者さんやお薬を途上国に送るのではなく、設備などの周辺整備も必要になります。

 

SDGs3番に関するホクセイが取り組み

ホクセイプロダクツは、アルミの老舗企業です。

約40年にわたってアルミ業界で築き上げたネットワークを駆使して、お客様に最適なアルミ箔を調達しております。

このアルミ箔、お薬などを入れるパッケージのPTP包装としても役に立っております。

PTP包装について、あまり聞きなれない方も多いと思うので解説させていただきます。

 

PTP包装とは

アルミのホクセイ

PTPとは”Press Through Package”の略です。

凸型を形成した樹脂シートとアルミニウム箔で、錠剤を1錠ずつ包みます。

開口部分のアルミニウム箔は、破れやすい材料を用いています。

また、誤飲防止に特化したPTP包装は、一錠ずつ錠剤を切り離せないように配慮してあります。

ここに当社のアルミのノウハウが生かされています。

近年では、医療事故や環境問題への対応をはじめ、製剤の品質安定のため、バリア機能の向上などPTPの高機能化が求められています。

 

PTP包装におけるバリア機能とは

バリア機能と聞くと、お肌のことを思い出す人も少なくはないかも知れません。

お肌におけるバリア機能とは、バリア機能とは、肌の表面にある角質層が、外部からの刺激や異物の侵入から肌を守ったり、身体の内側に蓄えている水分が逃げないようにしたりする役割のことです。

PTP包装におけるバリア機能も、外部からの刺激や異物の侵入から錠剤を守るといった部分では同じ役割になります。

 

PTP包装の高機能化について

普段何気なくお薬をPTP包装から押し出してご利用されてる方も多いかと思いますが、実はそこにはたくさんの試行錯誤や技術が詰まっております。

 

  • 指で錠剤をシートから押し出す力が弱い高齢者が増えているため、薄くするなどして固さを抑えるための技術が使われております。
  • 過去に子どもや高齢者が包装材ごと薬を飲み、包装材が消化器などを傷つけてしまうという事が起きました。誤飲対策として錠剤は1錠ごとに切り離せないようにしたり、フィルムに苦みや辛みを付与したり、誤飲した場合にも内臓が傷つきにくい柔らかいシートを開発するなどの工夫がされております。
  • 水なしで飲める口腔内崩壊錠(OD錠)の増加で、防湿性のニーズも高まっています。OD錠は湿気に非常に弱いため、PTP包装により高い気密性が求められております。

 

このように、何気なく使っているお薬のシートではありますが、たくさんの工夫とともに今日の形があります。

ホクセイは、製薬会社様のニーズに細かく対応しております。

さらに当社は、酸化ケイ素を使ったハイバリアフィルムの普及に努め、SDGsのリーディングカンパニーとして包装廃棄物の削減を推進しています。

 

ハイバリアフィルムとは

ハイバリアフィルムは、水蒸気や酸素の透過を防ぐために用いられるフィルム(バリアフィルム)よりも、高いバリア性能を備えたフィルムです。

 

包装廃棄物の削減とは

事業者の努力による包装廃棄物の削減は、容器包装の軽量化等を指します。

 

「自動車の軽量化とアルミについて」の記事は下記に記載してます。

>>自動車軽量化とアルミについて

 

【SDGs3番】すべての人に健康と福祉を!私たちにできることまとめ

SDGsの3番「すべての人に健康と福祉を」についての解説と、ホクセイが提供しているPTP包装についてご説明させていただきました。

すべての人に健康と福祉を実現させていくためには、お医者様の派遣やお薬の開発だけでは事足りません。

お薬を処方する際に入れるための包装材も、必ずと言っていいほど必要になります。

皆さまの元に、安心・安全なPTP包装をお届けすることが、SDGs3番についてホクセイができることだと考えております。

ホクセイプロダクツはSDGsのリーディングカンパニーとして、様々な取り組みを行っております。

詳しくは、下記のページをご覧下さい。