ホクセイプロダクツはSDGsのリーディングカンパニーとして、SDGsに対する取り組みについての発信や実際の支援活動を続けてまいりました。

今回はその経験から、実際にSDGsの目標を達成するためには、“つながり”が必要不可欠という話をしていきたいと思います。

そもそもSDGsとは?という部分については、下記の記事中で説明しておりますのでご参照ください。

 

>>【SDGs目標5】ジェンダー平等を実現しよう! ホクセイの取り組み

 

人の間で人間となる

今回の“つながり”の部分について話す前に、人には繋がりが必要不可欠だという話をしていきたいと思います。

コロナ禍で外出が自粛されても、人は必ずと言ってもいいほどオンラインなどを通して人と繋がろうとする動きを取ります。

それは“人は一人では生きていけない”からです。

人間という文字は人の「間」と書き、この「間」は「間合」のことです。

「間合」とは、人や物との距離、時間、空間です。

昔から日本人にとって、世間や他人との関わり(間合)が自分自身の事よりも大事とされてきました。

そして、「自分」とは、「自らを分ける」と書きます。

他人と自分を分けることで、私たちは「自分」という自我が確立されます。

つまり、「自分」という存在は、他人があって初めて成り立つもの。

「自分」ひとりでは、「自分」さえ存在できません。

その「自分」と「他人」の間にある間、これを人間と呼ぶのは非常に面白いですね。

この「間」はタイトルにある“つながり”という部分になります。

 

SDGsの各目標とつながり

まず始めに、このSDGsがつながりなしでは目標達成できないというのは、人と人のつながりがなければSDGs自体を知られることはないという意味もあります。

このようにブログ等でSDGsについて発信することにより、「SDGsってなんだ?」と知る人もいれば、たまたまSDGsバッヂをつけてる人と出会い「あのバッヂなんだ?」と調べたところSDGsについて知るという方もいらっしゃいます。

この“知る”という事は、つながりがもたらす結果の一つだという事を踏まえ、各目標とつながりについて見ていきたいと思います。

 

1.貧困をなくそう

目標1の貧困をなくそうに関しては、“あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。”という事が、目標をより具体化したターゲットの1.aに書かれております。

この動員を確保するというのは、まさに人の話。

貧困をなくすために考える人、動く人がいなければ貧困は無くなりません。

ここに当然、人の“つながり”が不可欠になります。

 

2.飢餓をゼロに

途上国支援に物資を送り、所謂“食べられるようにする”というのは、制度さえ整えてしまえばできる話ではあるかも知れません。

しかし、ずっと物資を送り続けるというのが「持続可能か」と聞かれれば、あまり現実的な話ではないと言えます。

“農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発及び植物・家畜のジーン・バンクへの投資の拡大を図る”と2.aに書かれておりますが、農村インフラを整える事も、その土地に合った農業を研究することも“人”なしでは叶いません。

作物が育たないのであれば、育てるためには何が必要なのか、現地と外部の人が“つながり”を以て解決していく必要があります。

 

3.すべての人に健康と福祉を

この目標3では、病気・怪我・環境汚染などについて具体的に書かれておりますが、例えば、病気から体を守り健康な体を手に入れるためには、何よりも情報が必要になります。

具体的な例を挙げていくと、手洗いを全く知らない人たちの間で病気が蔓延していた場合、まずは「手を洗い感染予防をしましょう」という情報を伝える必要があります。

そのためにはやはり、その情報を伝えるための人と人の“つながり”が必要になります。

交通事故で怪我が増えていたら、「交通事故にならないために●●をしましょう」と呼びかける必要があり、環境汚染のせいで病気が増えていたら、その環境汚染をやめるためにどうしたら良いかを考え発信する必要があります。

呼びかけるにも発信するにも、最終的には“つながり”が必要となります。

 

4.質の高い教育をみんなに

質の高い教育が行き届けば、全ての目標がいずれ達成されるだろうと言えるくらい、教育に関しては大切な課題です。

“2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、並びにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。”と4.bに書かれているように、具体的な話も盛り込まれている。

教育に関しては、教えるための人が必要なので、人と人のつながりについては言うまでもないかも知れません。

 

5.ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダー平等については、かなり闇が深い部分もあり、人と人のつながりを辿っていかなければ達成できない部分でもあります。

特に人身売買については、表面化されていない部分もたくさんある事が予想されているので、きちんと「人身売買をなくそう」という人たちの連携がなければ発見、救出することは困難になります。

 

6.安全な水とトイレを世界中に

6の目標に書かれたターゲットの中で“水と衛生に関わる分野の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する。”と書かれているのが印象的です。

水の問題にも関わらず、その水を管理する地域コミュニティが大切ということが、ターゲットにも盛り込まれております。

水の話ではありますが、安全な水を確保するためには人と人の“つながり”が欠かせないという事になります。

 

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

7の目標の中で、“2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。”という風に書かれております。

みんなにエネルギーを供給し続けるためには、“再生可能”という事が非常に重要になってくるという事です。

エネルギーも、モノによっては使い続けるとなくなってしまう可能性があります。

予め再生可能なエネルギーを利用することにより、後世にも安心してエネルギーを供給できるという内容が含まれており、これこそが人から人へ“つなげると”いう事になります。

 

8.働きがいも経済成長も

この目標を見た時に、「働きがいってなんだろう?」と考えた人も少なくはないかも知れません。

お仕事を通してお客様からありがとうを言われることによって、自分自身の心が喜ぶ事であったり、自分の興味ある世界のお仕事に就き働きながら学びを深めていく事も働きがいという風に言えます。

色々な形で働きがいというものは存在しますが、働くということは誰かの役に立つという事と言えます。

その誰かとの“つながり”が自分自身の働きがいとなり、この目標8の達成へと繋がると考えると、この目標8もまた人と人の“つながり”が不可欠と言えます。

 

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

産業や技術の発展は、まさに人と人が知恵を出し合った結果です。

技術革新と言うと、とてもハイテクなイメージがありますが、革新するまでのプロセスは、まさに人と人がぶつかったり停滞したりしながら進んでいくものです。

人の“つながり”がとても濃く出る部分ですね。

 

10.人や国の不平等をなくそう

目標10のターゲットの中で、「2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。」という風に書かれております。

日本国内にいると、差別という差別を感じることは少ないかもしれないですが、日本国内の中でも障害者の方、または、性別による差別を感じてる方もいらっしゃるようです。

世界を見ると、民族や宗教による差別は大きく、人と人とのよき“つながり”を阻止するような不平等がなくなることを願わざるを得ません。

 

11.住み続けられるまちづくりを

目標11のターゲットの中で、「2030年までに、女性、子供、高齢者及び障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する。」という風に書かれているように、まちづくりには安全な場が必要になります。

安全な場を作るとそこには人が集まり、そこに“つながり”が生まれます。

そして、安全な場を作ることもまた、人のつながりを必要とします。

人と人が繋がって安全な場を作るために動き、そして安全な場でつながり続ける事が大切ですね。

 

12.つくる責任 つかう責任

つくるのもつかうのも“人”であり、提供する側と利用する側は信頼関係で成り立っている部分もあります。

つくる側が環境に配慮した材料を使っても、つかう側が決められた捨て方をしなければ、再利用には繋がりません。

そして、つかう側が環境に配慮した商品を選んでいかなければ、つくる側の経営は続きません。

つくる側とつかう側の“つながり”で地球を守ることができると言えます。

 

13.気候変動に具体的な対策を

気候変動に関しては、その言葉を聞くだけでは自分たちに関係がないと思う人も少なくないかも知れません。

しかし、自然災害に関しては、ここ数年日本でもたくさん起こっており、自然災害に対する“事前の備え”や“予備知識”をつけておくことで、大きな被害を免れる可能性もあります。

それらの備えや知識に関しては、人から人へ伝わっていくと考えられますので、やはり“つながり”が非常に重要な役割を担うには間違いありません。

気候変動に関わる学者さんだけの問題ではなく、自分たちがどのような災害のリスクがあるのかを事前に知って、できる対策を立てておくために、つながりを持つという事はとても重要ですね。

 

14.海の豊かさを守ろう

当社でも3/28(日)にNPO法人Churamura (ちゅらむら)様主催のビーチクリーンに、ボランティアとして参加させていただきましたが、海の豊かさを守るのはやはり人になります。

海を汚しているのも人だということを踏まえ、ボランティア活動などできちんと豊かさを守るために動くことが汚した側の責任とも言えます。

苦しんでる動物がいる事を、人と人のつながりを通して知り、そして、綺麗にするということは目標14を達成していく第一歩とも言えますね。

 

ボランティア活動についての記事はこちら

https://hokusei-ta.com/archives/1562

 

15.陸の豊かさも守ろう

海もそうですが、陸の豊かさも、人にとっては不可欠なものです。

ターゲットの中には「2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。」という風に書かれております。

ホクセイプロダクツでは、長年に渡り事業活動で得た利益の一部を富良野自然塾に還元寄付しております。

富良野自然塾とは、北海道富良野にあったゴルフコースを閉鎖する際、その跡地を受けて「北の国から」の脚本家倉本聰さんが、植樹によって元の森に戻す事業が開始されたのがきっかけとなり、2006年にその緑豊かな自然環境を生かして体感的な自然環境教育を展開するために始めた塾になります。

ご縁があって支援させてもらった当社と富良野自然塾もまた、大きな“つながり”と言えます。

 

富良野自然塾はこちら

https://furano-shizenjuku.com/

 

16.平和と公正をすべての人に

平和の公正に関しては、人と人の愛ある“つながり”がなければ絶対に実現しません。

ターゲットの中には「子供に対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。」という内容の事も書かれております。

日本は比較的平和な国なので、このような話はあまり実感できないかもしれないですが、他人事と思うことこそ最も危ない事かも知れません。

まずはきちんと知ることが第一歩で、このような恐ろしいことが起きないために人と人とが愛を以て“つながり”を持ち、撲滅のために勇気をもって行動を起こすことが大切です。

 

17.パートナーシップで目標を達成しよう

最後に、これらの目標を達成するためにはパートナーシップ=人と人が“つながり”協力し合うことが必要不可欠となります。

他人と自分の間にある“つながり”を含めた“人間”が協力し合い、地球規模の課題解決に行動を起こすことが必要とされているという事がわかります。

 

人と人の“つながり”が大切という事は、色々なところで声が上がっております。

当社では少し前に「人は運ばない、つながり運ぶ青い救急車」がコンセプトのキッチントレーラー「ブルークロスコーヒー」に協力させていただきました。

 

ブログで当社もご紹介いただいてます

https://note.com/lequion_links/n/n6f5896ccb372?fbclid=IwAR37y_JPmAkMY-vhXxSuo7IDJ5ruGFPBSsVjTU7OPgKLgrbsp3nhs5DlGBk

 

引き続き“つながり”を大切にし、SDGsの推進に努めていきたいと思います。