当社は、創業以来25年に渡り「高純度アルミのホクセイ」として、全国の企業、研究機関、大学などのお客様に高純度アルミの提供をさせていただいております。

 

この記事では、そもそも高純度アルミって?という部分と、どんなシーンで使われてるのかについてご紹介したいと思います。

 

高純度アルミって?

 

高純度アルミニウム(以下、高純度アルミ)とは、アルミニウムの純度が99.9%を超えるものを言います。

ホクセイプロダクツは日本軽金属グループとして、充実した研究開発体制を軸に工業生産レベルで世界最高水準のアルミニウム純度99.9999%(6N)を達成しております。

 

高純度アルミの特長

 

高純度アルミの特長として、下記の8つが挙げられます。

 

①化合物が少ない

通常のアルミニウム純度は99.7%です。

不可避的不純物としてSi、Fe、Cuが0.3%程度含まれております。

アルミニウムを高純度化することにより、不純物元素の量が低減します。

 

②耐食性に優れる

腐食とは、表面の金属原子が電子を失ってイオン化し、溶解していく現象、あるいは酸素などの元素と結びつく現象です。

アルミニウムは、表面に緻密な自然酸化皮膜が形成されることにより、それが保護皮膜となり腐食の進行が妨げられます。

アルミニウムを高純度化することにより、酸化皮膜の欠陥となり易い化合物を減少させることができるため、耐食性が高まります。

 

③周辺汚染が少ない

高純度アルミでは、化合物の原因となる不純物元素を低減しているために、素材から元素が溶け出してしまうことによる汚染を低く抑えることができます。

また、不純物元素を低減しているため、アルミニウムと別の物体が接触した際に、接触部で元素が移動してしまうことによる汚染も低く抑えることができます。

 

④電気伝導に優れる

アルミニウムは、銀、銅、金に次いで電気抵抗が低く、電気伝導性に優れます。

高純度アルミは不純物元素が少ないため、普通純度のアルミニウムよりも更に抵抗を低く抑えることができ、電気伝導度を高めることができます。

 

⑤放射性が低い

アルミニウム材料は元々放射性が低いと言われております。

アルミニウムを高純度化することにより,放射化しやすい元素を取り除かれるため,更に放射性が低くなると考えられます。

 

⑥伸びに優れる

アルミニウムは元々加工性の良い材料ですが、高純度化することによって変形時の抵抗が抑制され、 さらに高い伸びを示すことができます。

 

⑦反射性に優れる

アルミニウムは反射率に優れております。

純度を上げる事により、その傾向はさらに強くなります。

 

⑧熱伝導度に優れる

アルミニウムは元々熱伝導性に優れた材料です。

高純度アルミは、熱抵抗の妨げとなる不純物元素が少ないため、アルミニウムよりも更に高い熱伝導性を発揮します。

また、極低温時の熱伝導性にも優れております。

 

高純度アルミが使われるシーン

 

・皆様ご存知のコンピューターの記憶メディアに使用されるディスクにも高純度アルミが使用されております。

皆様も取り扱いにはかなり注意しているとは思いますが、当然のことながら強度、歪み、表面欠陥等厳しい品質が要求されるため、高純度アルミが欠かせません。

 

・高純度アルミはフラットパネルディスプレー(FPD)や半導体の配線や電極材へ使用されております。

 

 

 

・皆様もよく目にする車のタイヤ部分に使われるアルミホイールです。

高純度アルミをベースにMg(マグネシウム)を加え、高輝度と高強度を両立しています。

 

 

・実は化粧品のキャップ材としても高純度アルミが使用されております。

デザイン性も求められる化粧品業界。

素材に高純度アルミニウムを使用することで、高輝度とデザインの自由度に寄与しております。

 

こちらでご紹介したのはほんの一例にしか過ぎません。

その他にも、皆様が普段目にしにくい原子力分野、宇宙分野などにも高純度アルミが使用されております。

 

高純度アルミの魅力まとめ

 

以上、簡単ではありますが高純度アルミの魅力についてお伝えさせていただきました。

当社でお取り扱いしているサンプルについては、こちらのページでご紹介しております。

形状確認用のサンプルも貸し出し可能となっております。

また、過去の対応事例集につきましては、こちらのページでご紹介しておりますので、是非ご参考にされて下さい。

高純度アルミに関するお悩み、価格などは、お気軽に当社までご連絡ください。