この度ホクセイプロダクツは、新たに北海道積丹町の「海森計画」というプロジェクトにパートナーとして参画させていただくことにいたしました。

今回は、新たに参画させていただく「海森計画」についてご紹介していきたいと思います。

 

積丹町について

 

積丹町は、昭和31年に旧美国町、旧入舸村、旧余別村が合併し誕生した町です。

北海道の西海岸につき出る積丹半島の先端に位置しています。

海洋性気候で夏、冬ともにしのぎやすく、雨、雪の量は比較的多いほうです。

積丹の語源はアイヌ語で、シャクとコタンの二語を合わせたものです。

シャクは夏、コタンは村または郷土のことで、シャクコタン(ShakKotan)夏場所という意味からきているそうです。

出典:積丹町ホームページより

 

過疎化という問題

 

積丹町は恵まれたニシン漁場を背景に、合併前の大正4年には1万1千人台の人口を擁 する純漁村として地位を確立しました。

その後、ニシン漁の衰退とともに人口の流出が続き、他の過疎地域と同様、昭和30年 代の日本経済の高度成長に伴い都市部への人口流出が顕著になり過疎化が進行しました。

 

「海森計画」とは

 

地方創生という言葉をあちこちで耳にするようになった昨今ですが、この積丹町も地方創生を試みている地域の一つです。

地方創生と言えば、移住などによる人口増加を狙ったプロジェクトも多いのですが、今回当社が参画させていただく「海森計画」というプロジェクトは、単純に移住者の増加を狙ったプロジェクトとは異なる点が特徴の一つです。

積丹町は、年間100万人近くが訪れる道内有数の観光地にも関わらず、まだまだそのポテンシャルを活かしきれていないという現実があります。

その理由の一つとして、そこに住む人々がそのポテンシャルに気付いていないという部分があります。

たくさんの素晴らしい資源に気づき、もっと積丹町に誇りを持って欲しいという想いがこのプロジェクトには込められています。

 

コンセプト

記憶や思い出を紐解きながら、かけがえのない場所にしていきたい。
国内外にいる多くの積丹ファンが、この現状を知り、
積丹に集まり、知恵を出し合えば、出来ることが見えるはず。
この町に集まれる「場」をつくろう。

引用:海森計画公式ホームページ

海森計画では、現状を変えていくためにはまずは「場」をつくることが大切と考えており、その中身は昨年当社がオープンしたオタヴァに通じるものがあります。

(オタヴァに関する記事はこちら

「場」として用意されているのが、「海森スタジオ」(所在地:北海道積丹郡積丹町大字美国町字船澗39番地)になります。

 


かつて旧福井家がニシン漁に使用していた石蔵を改修し、2022年4月に海森会員のクラブハウス としてオープンします。会員の皆様には、歴史のおもむきと現代が共存するこの空間での滞在や仕事の日常利用ほか、研修やミニ講演会、サークル活動、マルシェ、コンサートなどにご活用いただけます。

引用:海森計画公式ホームページ

 

「場」に人が集い、価値を共有するファンが少しずつでも増えていけば、積丹町に世界中からヒト・モノ・コトが集まり、大切な財産である海や森の自然は輝きを取り戻すことができると考え、プロジェクトが進められております。

 

具体的なプロジェクト

 

海森計画では現在、具体的に5つのプロジェクトが考えられております。

 

①食卓の「創造」

季節ごとの地域産物や、積丹町とその周辺地域の地酒を含めた試食・試飲会の企画

 

②大自然の「体感」

この地に広がる未開の風景やアクティビティを、プロガイドがアドベンチャー体験会として企画

 

③海森文化の「共有」

ニシン漁で賑わいを見せ、脈々と引き継がれている記憶(歴史や文化)を知って交流する企画

 

④ものづくりの「体験」

海産物や農産物、林産物やハーブなど、豊富な天然資源を活用したものづくり体験の企画

 

⑤未知への「冒険」

過疎の地だからこそやれること、世界と繋がること、まだ誰もやった事がないことへの挑戦などを企画

 

詳しくは海森計画公式ホームページをご覧下さい。

 

まとめ

 

今回当社が新たに参画させていただく「海森計画」について、ご紹介させていただきました。

まさに、「地域の価値を世界に繋ぐ」という当社のスローガンと合致したプロジェクトとなります。

大きな始動はこれからになりますが、このプロジェクトが新たな「地方創生」の成功モデルとなると信じて日々奮闘しております。

海森計画の主催者である株式会社 積丹スピリット株式会社GB産業化設計の代表を兼任されております岩井社長にご縁を頂けましたことを心より感謝するとともに、持続可能な社会への挑戦として新たに動き出した当社のご報告でした。